New!歴史パズル 第二章 第四節 学問の盛んな泊

恒例のクイズ

〇王国時代には官吏登用試験(今でいう国家公務員試験かな?)が行われていました。
その試験を何というでしょうか?

  1.調シラビ
  2.識シチ
  3.科コー  

かなり難関だったそうです!

 

泊手の達人・・・松茂良興作まつもらこうさく

彼は江戸時代の終わりごろの1829(尚育王26)年3月18日に生まれ、1898(明治18)年11月7日に69歳で亡くなります。琉球から沖縄へ変わる激動の時代に生きた空手家です。

童名ワラビナー(幼名)を「樽金タルガニー」 唐名を「雍唯寛よういかん」といいます。父は泊の士族で「松茂良興典」。身長約164cm体重72kgくらいだったそうな。

泊村の「宇久嘉隆うくかりゅう」のもとで3年間空手の修行を重ね、次に「照屋規箴てるやきしん」に師事熱心に学びます。才能を認められ、庭先でなく人里離れた墓庭で、型と実戦に必要な転身自在の変手技を教授され、パッサイ、ワンシュウなど泊手の大半の型を修得しました。

隠忍自重、みだりに動ぜず、好戦的におのれより先手を発してはならない、いわゆる空手に先手なしということも学び、仁・義・礼・智・信の五常をわきまえよと教えられていた。

  その後も修練を続け、泊浜の「カーミヌヤー(フルヘーリン)という説もある)」という洞窟に住んでいた中国人に教えを受け、さらにみがきをかけます。

 

↑「フルフェーデイン(フルヘーリン)」の洞窟

 

クイズの答え

〇王国時代には官吏登用試験(今でいう国家公務員試験かな?)が行われていました。
その試験を何というでしょうか?

  1.調シラビ
  2.識シチ
  3.科コー 

答:3.科コー

    受験者五~六百名に合格者数人という狭き門だったそうです。

 

では最後に松茂良興作エピソードを2つ。

◎松茂良興作エピソード1 刀に対抗した武器は?

   薩摩藩(今の鹿児島県)の武士で、酔っ払い悪さをする人をやっつけた。その際、手拭いを濡らし先端に子供の拳大の石を包み括り付けた物(空手会館に展示されている「スルチン」になるのかな?)で、刀を奪い取った。

更に迷惑がかかるのをおそれ名護市にしばらく身を隠した。

 

◎松茂良興作エピソード2 カキダミシ(腕試し)

  晩年、他流派の人が松茂良の家を訪れ、腕試しに来た。松茂良は、柱と柱の一方を背にし、両足を一方の柱に強く踏んばり、「私を持ち上げてみなさい」というが、二人がかりでも彼を持ち上げようとするが、びくともしなかった。その後お茶を飲みながら「貴方がたは、たしなみがありません」と、暗にその非礼を論したそうです。

↑武士松茂良

 さてエピソード3は?この話が泊村とつながりがあり、松茂良が尊敬されるわけの一つになり、一番紹介したいとこですが、次回に続きます!お楽しみに。