第二章 第一節 豆腐と空手の意外な関係

今回から第二章に突入♪

さっそくですが恒例のクイズ

沖縄の人は島豆腐が大好き!歌もあるんですよ。
♪ゴーヤーにポン!ナーベラーにポン!うさがみそーれー(お召し上がりください)島豆腐♪
という歌です。
さてこの歌のタイトルは次のうちどれ?

 1.島豆腐賛歌  
 2.島豆腐行進曲  
 3.島豆腐愛歌

答えは文中に♪

 

身近な道具から生まれた古武術

 沖縄空手会館の古武術のコーナーには沖縄で使われた古武術の道具が展示されています。それらは最初から武器として作られた物ではなく、普段仕事に使われているものです。
例えば物を運ぶ「オーダー(もっこ)」棒の両端に、ざるのような物を下げて、そこに農作物など入れ、肩に担ぎます。

その棒が身を守る道具になるんですね。
ちなみに沖縄各地の豊年祭や綱引きの際、芸能の一つとして「棒術」の演武があります。

↑オーダー(もっこ)

↑棒術(練習風景)

↑棒術(南城市玉城志堅原)

また、豆腐を作るときに、大豆をひいてつぶしますね、この際に石うすを回す取っ手。これが「トゥンファー」という武具になるんですね。

↑石臼

↑トゥンファー

 

クイズの答え

沖縄の人は島豆腐が大好き!歌もあるんですよ。
♪ゴーヤーにポン!ナーベラーにポン!うさがみそーれー(お召し上がりください)島豆腐♪
という歌です。さてこの歌のタイトルは次のうちどれ?

 1.島豆腐賛歌  
 2.島豆腐行進曲  
 3.島豆腐愛歌

 答え:2.島豆腐行進曲

 せっかくだから沖縄の言葉の話。
「うさがみそーれー(お召し上がりください)」と言われたら何と答えるか?

「くゎっちーさびら(いただきます)」

と答えておいしくいただいて下さいね。

 

沖縄の島豆腐と日本の豆腐の違いは?

 さてここでクイズです!沖縄のスーパーなどに行って「沖縄産の豆腐」と「日本の豆腐」の違いは何でしょう?見てわかる違いですよ。考えていて下さいね。前回の記事にあるけど覚えてますかね?

 

↑島豆腐

↑もめんとうふ

何でこんな違いがあるのでしょうか?
それは豆腐作りの行程に違いがあるからです。

 

 豆腐づくりの工程を簡単にいうと、水にひたしてやわらかくした大豆に、水を加えながら石うすですりつぶします。すりつぶしたものを「呉」といいます。この「呉」を煮てからこして豆乳にし、にがりなどをいれて固めたものが豆腐です。

 でも沖縄の豆腐はそのすりつぶした大豆を水につけ、布でしぼり、おからと豆乳に分けます。その豆乳を窯で煮るのです。「生絞り法」というそうです。

ここが沖縄の豆腐と他府県の豆腐の違いですね。その後沸騰させます。そして固めるために“にがり”“海水”などを入れて、一度買い混ぜてから(この時にできるのが「ゆし豆腐」)、型枠に入れて重しをのせ、汁気をとり、最後にプレスして出来上がり。こうして沖縄の島豆腐が出来上がります。

沖縄の代表料理「チャンプルー」にかかせない島豆腐!こんな違いがあったんですね。

↑豆腐づくりの様子

↑ゆし豆腐
ネギを多く入れるとおいしいですよ。

↑豆腐チャンプルー